余震はなぜ起こる?注意したいポイントとは│地震予知・予測~「予知するアンテナ」

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■余震はなぜ起こる?注意したいポイントとは

2017年05月08日 : 防災情報

余震はなぜ起こる?注意したいポイントとは

大きな地震が発生すると、揺れは1度きりではなく余震も含めて複数回発生します。
日本は地震活動が活発で回数も多いことが有名ですが、その震度は大小様々で、中には巨大地震も含まれてきます。
大きな地震といえば、この数年以内で発生した東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震や熊本地震などがありますが、これらの地震でも規模の小さなものから本震に近いほど大きな規模の余震がかなりの回数で発生しています。
私たちは余震に対してどのような注意を払えば良いのでしょうか。そして、そもそも余震とはなぜ起こるのでしょうか。
地震に関して知識を深めるためにも、この記事でご紹介をしていきます。

余震とは

地震発生の際、最初の大きな地震を「本震」その後に起こる地震を「余震」といいます。
本震発生の後、ほとんどの場合に余震の発生があるとされており、活断層の長さによって広範囲に渡ります。

なぜ余震が発生するのか

ではなぜ余震が発生するのでしょうか。

気象庁のホームページなどでも公表されていますが、ここでは少しかみ砕いた形で解説していきます。

そもそも地震の発生は、地表に埋まっている固い活断層が動き、少しずつ歪みが発生します。歪みの大きさに耐えきれなくなった部分が割れ、大きな力が加わることで揺れが起こるのです。
その割れた部分が震源域となり、本震の発生によって震源地の歪みはある程度解消されますが、周辺の活断層は歪みができた状態のままです。
その周辺の活断層が歪みを元に戻そうとして動くため、余震が発生するとされています。

発生確率は定かではありませんが、この余震の範囲は活断層の長さによっても変わり、断層が長く続いていれば遠方の地域でも余震の発生する危険性は伴います。
そして、活断層の外でも余震が起こることがあり、これをオフフォルト地震(誘発地震)といいます。
これは断層帯だけではなく、その周辺地域にも地震を誘発するということからこういった呼ばれがあります。

この活断層の把握については、様々な研究機関が出しているデータがありますが、今回は中央防災会議や地震予知連絡会と連携している地震調査研究推進本部からの発表データを見てみます。

出展:主要活断層の評価結果(地震調査研究推進本部) < http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02L.htm#danso>

これを見ると日本各地にたくさんの活断層があることがわかります。
そして今後30年以内の地震発生確率が色で示されています。
阪神淡路大震災を引き起こした地震断層は野島断層で、当時は30年以内に8%の確率ともいわれていました。
3%というのは当時よりも低いですが、地震研究の中では高い数値ともとれるようです。

この地震調査研究推進本部のデータ以外でも地震調査委員会などの有識者情報を基に理解しておくことが大切です。

余震による被害に注意

余震に注意しなければいけないのは、やはり活断層周辺の地域になります。
余震の大きさは大小様々ですが、より大きい地震であればあるほど大きな余震が起きる可能性もあるのです。

本震によって家屋の倒壊など建物に異常をきたした場合や、津波による被害、地域によっては土砂災害などが発生しやすくなっている場合、余震によってさらに被害が拡大する恐れもあります。
また、人によっては余震によって地震酔いが起こる方もいます。
特に高い建物などは地上表面よりも揺れが大きくなる性質がありますので、上層階の方では地上よりも揺れる時間が長く揺れ自体も大きくなります。
余震が頻発することで揺れを感じ時間も長くなり、車や船などの乗り物酔いと似たような症状が起き、特に三半規管が弱い方などは地震酔いなりやすいともいわれています。

いつ頃まで注意をしておかなければいけないのか

余震がどれくらいの期間続くかは明確な解答はありません。一般的には地震発生から1週間程度といわれていますが、本震の直後は余震発生の可能性が高いので注意しておく必要があります。

地震発生から一週間程度は余震自体もそうですが、二次災害を防ぐためにも周囲への注意が必要になります。
割れた地面や、壊れかけた家、液状化の恐れがある地域や土砂災害の危険性がある場所など、地震発生直後はいつ余震が来てもおかしくない状態になりますので、できるだけ近づかないようにしましょう。

余震による被害を防ぐ方法

備蓄などの地震に対しての備えは、本震が来る前から行っておくべきですが、もしこういった備えが無い場合には以下の事に注意してください。

まず、正しい情報を取得するためにも新聞やテレビ、ラジオなど情報がわかるものを確保してください。
特に被害が大きい場合は、救援物資や避難場所の状況、行政のサポートなどの情報をいち早く取得するべきです。
被災の状況がそこまでではない場合でも、余震はいつどこでくるかがわからないため様々な準備が必要になります。

まず、食料や水分類です。食料の備蓄には限界がありますが、数日間は空腹を満たせるほどの量があると良いとされています。
水については、自分たちで飲む分とは別に、もし断水になった場合を考えて、体や物などを洗う用と、排泄物などを流す用に必要になります。

これらの備えについては、過去の記事でもご紹介していますのでぜひチェックしておいてください。

また、余震が発生した際にどう行動するかを想定しておくことも被害拡大を防ぐ一つの方法です。
本震によって周辺の環境は変わります。そして余震によって、被害を招く可能性のある潜在的なポイントが一気に顕在化してしまう可能性さえあります。

「自分は大丈夫」とはよく言ったものですが、過信せずに安全を第一に考えて行動してください。
そのためにも、防災グッズや避難する際に持ち出すべき物の場所の確認を行い、すぐに避難できる状態を作っておきます。そうすることで、慌てずに準備が無い場合よりも段取り良く避難ができるようになるでしょう。

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地震を理解して減災に努める

地震は日本で暮らす中では避けられない天災です。余震を含めた地震というものと向き合い性質を知ることで、自分たちが地震に対してどのように準備をしておかなければいけないのかが見えてくるかと思います。

活断層の多さを見て驚かれた方も多いかと思いますが、いつ大きな地震が発生するかはわかりません。
最近では南海トラフ巨大地震、首都直下地震などの被害が大きいと予測される地震が注目されています。

決して他人事とはせずに、地震への危機感を持ちつつ、事前の備えはしっかり行っておくことが防災・減災に繋がります。
地震に関する情報は他にも発信していますので、ぜひご覧になってみてください。