■災害から身を守るために!!揃えておきたい最新の非常食
災害から身を守るために!!揃えておきたい最新の非常食

防災に関心があっても、行動に移している方はそう多くはいません。
地震大国の日本に住んでいるとはいえ、常日頃意識していられるものではないかもしれません。
しかし、大地震や災害が現実に起こったとしたら……。
まさかのために災害対策は必ずしておきましょう。今回、最新の非常食情報を集めてみました。ぜひ参考にしてください。
災害時に必要とされる非常食とは?
非常食を準備するにあたって、注意しなくてはいけないのが選び方です。命にかかわることですから、少しで間違うことは許されません。そこで揃えるうえで気をつけたい7つのポイントを紹介します。
侮れないお菓子
慣れない避難所での生活や、先の見えない不安な状況が長く続くと、疲労が溜まってきますよね。そんなときはお菓子を食べましょう。手軽にカロリー補給ができ、ストレス解消にも効果的です。長期保存用の缶タイプのお菓子がおすすめです。
塩分の量には気を付けて
缶詰には塩分が多く含まれているものが少なくありません。塩分の摂りすぎは、高血圧を引き起こす原因となり、腎臓に惡影響を及ぼすケースも。だからといって極端に塩分を排除すると体調不良になるといいます。塩分量はほどほどがいいようです。
水を使用しない食べ物も用意する
最近の非常食は常温でも食べられるタイプも数多くあります。水を使う必要がないので、どのような状況でも食べることができる優れモノなのです。なかでも評判が高い食品はお粥。常温で食べてもおいしいお粥が、たくさん発売されています。
加熱せずに食べられるものも
東日本大震災以降、加熱不要で食べられるカレーが複数のメーカーから発売されています。「レトルトカレーを温めずに食べられるか」「温めるための水がもったいない」といった問い合わせを受けて開発されたとのことです。このような加熱不要の食べ物もいくつか用意しておきましょう。
発熱する食品は便利!
どんな季節でも冷たい食事ばかり続く状況は辛く耐え難いものではないでしょうか。寒い時期ならば、なおさら暖かい物を口にしたいはず。そのような状況で活躍するのが、火を使わないで温かい食事をすることができる発熱材入りレトルト食品。非常食のイメージを覆す、おいしさを味わえます。
豊富なバリエーションを用意すること
災害時とはいえ、同じ物ばかり食べることはやめましょう。非常食生活を経験したことがある避難民の多くは、マンネリ化した味気ない食事にうんざりして、つらい思いをしたといいます。食事は、空腹を満たすだけではなく、癒しももたらすもの。バリエーションを考えて備蓄することが大切なのです。何を揃えたらいいか迷ったら、非常食のセットをおすすめします。ネットでも手軽に購入できます。
非常食は3日~7日分は備蓄するべき

大きな災害が起こった場合、避難所生活を余儀なくされることも十分に考えられます。電気・ガス・水道などのライフラインが復旧して、食料が配給されるようになるまでの時間は2~3日。災害の規模が大きくなるほど、日数が伸びる可能性は高くなりますが。
その間、空腹をしのぐために私たちはあらかじめ非常食を保存しておく必要があります。
大災害規模のガイドラインにも、3日分の食料と水を各家庭で確保するようにと注意喚起しているので、非常食は最低でも3日分は用意しなければならなりません。
一方では、7日分の備蓄を勧める声もあります。7日分を用意するのは難しいでしょうが、できる限り対処しておくと安心ですね。
出典:「緊急時に備えた 家庭用食料品備蓄ガイド」(農林水産省)
味も格段に進化した最新の非常食
一般的に非常食からイメージするものは、カンパン、缶詰、カップラーメンなどではないでしょうか。しかし、それは過去のこと。現在では、おいしさや栄養も求められるようになり、味は洗練かつ多様化しつつあります。どのような非常食が人気があるのか、5種類に分けてピックアップしました。
アルファ米
アルファ米とは、炊飯後に乾燥させて作った加工米。炊かなくても、水や熱湯を加えるだけで、乾燥状態からおいしいご飯にして食べることかできます。白米以外には、チャーハンや五目ごはんなども。調理は熱湯で10~20分、水で40~60分程度。手軽に食べることができ、長期保存も可能です。非常食に最適の食品といえます。
乾燥野菜
高熱を加えない低温蒸気加熱乾燥法で作られた乾燥野菜は、優秀な非常食といえるでしょう。風味や食感が損なわれないため栄養価は高く、おいしさも抜群。水に浸してサラダ感覚で食べることができます。もちろん、そのままの状態で食べても大丈夫。持ち運びが簡単で、長期保存も可能です。
レトルトおかず
おでん、肉じゃが、ぶり大根、煮込みハンバーグ……。ここ数年の間で、おかずの非常食のバリエーションは増えつつあります。味はもちろんのこと、野菜も豊富で栄養バランスが優れているのが特徴。5年間の長期保存の商品もあれば1年のものまで、さまざまなタイプが揃っています。
パンの缶詰
硬くて食べにくいというのが、パンの缶詰のイメージではないでしょうか。しかし、実際の
食感はふわふわで軟らかく、風味豊かでおいしいと評判です。他の缶詰と違って、かなり軽いというメリットもあります。缶を持ち運びするうえで、とても便利です。
スープ類
東日本大震災のときに、被災者から多く聞かれたのが、暖かい食事をしたいという声でした。冷たくて潤いのない食事は被災者に多大なストレスを与えていたようです。スープや味噌汁の類は、食事に温かみをもたらしてくれる貴重な食品。種類は豊富にあるので、たくさん用意しておくと重宝するでしょう。
生き残るために非常食は欠かせない

災害に備えた非常食の準備方法は以上の通りです。もちろん、準備をしただけで終わりではありません。非常食にも、普通の食品と同様に賞味期限が存在します。非常食を備蓄したら、
常に賞味期限を意識しておく必要があるのです。
非常食は賞味期限が切れる前に食べて、新しい非常食と買い替えなくてはいけません。そのためには長期保存が可能な非常食をたくさん買い揃えるのではなく、日常的に食べている保存可能な食品を気持ち多めに買い置きして、使ったら補充することを心掛けましょう。これなら自然に新しい食品がストックでき、非常食を切らすことはありません。この方法をローリングストック法といいます。ご家庭に非常食を常備している方は賞味期限の確認を、常備していない方はこれを期に少しずつ備蓄を始めていきましょう。